国家資格について

ドローンの国家資格の種類

ドローンの国家資格には「1等ライセンス」と「2等ライセンス」の2種類のパターンがあります。ライセンスの等級によって、可能なドローン飛行の範囲が異なるのが大きな違いです。

1等ライセンス

1等ライセンスの大きな特徴は、レベル4飛行が可能になる資格であることです。有人地帯での目視外飛行が可能になるため、配送業務をはじめ第三者上空での飛行に必須です。

しかし、1等ライセンスを持っているからといって、無条件でレベル4飛行ができるわけではありません。あくまで第三者の上空での「飛行申請」が可能になるだけなので、国土交通大臣の許可・承認を受ける必要はあります。

またレベル4飛行のためには、操縦者のライセンスだけでなく、機体の認証も必要です。ドローンの機体認証は、車の車検のようなもので、安全な機体か確認されます。

※出典：国土交通省. 「レベル４の実現に向けた新たな制度整備等」

2等ライセンス

2等ライセンスは、レベル1～レベル3までの飛行方法が可能になる資格のことで、有人地帯での目視外飛行は不可能ですが、従来の許可・承認を省けるようになります。

レベル3までの飛行は、国土交通大臣の許可・承認を受けることで可能になっていました。しかし、第三者の上空を飛行しない以下のような場合、ライセンス取得者は飛行ごとの許可・承認が、原則不要になります。

※機体認証は必要です。

• 人口集中地区での飛行
• 無人地帯での夜間飛行
• 無人地帯での目視外飛行
• 人や物件との距離30m未満での飛行　など

国家資格取得に必要な手続きについて

 　受講前の手続き

• DIPS個人アカウント作成
• 無人航空機試験申込システムの利用登録・受験資格の確認
• 試験予約サイト（プロメトリック）の利用登録
• 受講の申込

 　受講後の手続き

• 試験申込システム利用者登録
• 受験資格の確認
• 学科試験
• 身体検査
• 実地試験免際の申込み
• 試験合格証明書の発行申込み
• 技能証明書の新規交付

 　修了審査後の手続き

DIPS2.0は、無人航空機の各種手続きをオンラインで実現可能とするシステムです。

2022年12月に発足した技能証明や機体認証等の新制度開始に向けた新しいシステムと、従来個別のシステムだった機体登録や飛行許可申請等を1つに統合し、「ドローン情報基盤システム2.0」としてリリースされました。DIPS2.0では、手続きの代表格である機体登録・飛行許可申請に報告系や認証系の新システムが加わり一体的な仕組みとなりました。